人工海水について 〔 パート2 〕

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Technical Manual

生命維持に重要なパラメーター‐塩分濃度

●塩分濃度の定義と測定

塩分とは特定の水量に溶けている塩の総量で、「pp(t パート・パー・サウザンド)」=「g/ l(グラム・パー・リットル)」=「‰」=「psu」という単位で表現され、屈折計や伝導率計(mS)で計測することができます。より一般的には、塩水の濃度と4℃における同量の水の濃度との比率である比重(S.G.)を計測します。比重には単位がなく、比重計で測定します。比重の計測では温度が大切で、水温を無視した計測値には意味がありません。

注:温度が高くなると、比重は低くなります。

●比重と温度別の塩分濃度

●世界の海洋の塩分濃度

  • 自然のサンゴ礁の塩分濃度は33から40 ppt
  • 紅海(レッドシーソルトの原料)の塩分濃度は40 ppt

■コーラルリーフアクアリウムでサンゴの成長に推奨される塩分濃度:33-36 ppt

■魚だけの水槽で推奨される塩分濃度:30-38 ppt

浸透調節とは、生物が体液の恒常性を維持するために行う浸透圧の活発な調整のことで、体液が薄くなりすぎたり濃くなりすぎたりするのを防ぎます。生物での浸透圧とは、水が溶液間を細胞膜に浸透しながら移動する特性の尺度です。溶液の浸透圧が高いほど水はその溶液に移動しようとします。選択透過性のある細胞膜では「塩分の濃い」側に圧力が働き、「圧力の低い」側から水が浸透してこないようにしなければなりません。不適切な塩分にさらされると、生物は浸透圧を維持するために異常なエネルギーを使わなければならないというストレスのもとにおかれます。

 

塩分濃度は最低でも1週間に1-2回チェックします。海水の水分は自然蒸発するため、定期的に補充しなければ水槽の塩分は増加します。

生物が体液のイオンレベルを最適に保つことを可能にする浸透調節プ口セスのために、塩分濃度は海洋生物の健康にとって極めて重要です。塩分濃度は海洋生物の新陳代謝やサンゴの石灰化などの内部プ口セスに直接影響します。